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広告運用レポートツール「Racooon(ラクーン)」開発秘話と今後の展望

インターネット広告代理店ユニークワンでは、2014年の設立以来クライアントのWeb広告運用に従事し、より効果を出すための運用、レポーティング、改善提案など多岐に渡るサービスを提供しています。

クライアントが増え、さらなる品質向上と運用業務の効率化が求められる中、私たちは広告運用レポーティングツール「Racooon(ラクーン)」を自社で開発し、現場の声をもとに進化させてきました。
これまでは社内での活用が中心でしたが、この秋ついに販売開始予定です!

このnoteでは、「Racooon」開発秘話をお届けします。
Racooonの開発・品質向上・販売企画に携わる3名から話を聞きました。

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<登場メンバー>※左から
平山さん
プロダクト事業部 エンジニア。Racooon開発の中心人物。
高橋さん
インターネット広告事業部 運用オペレーター。
広告運用業務を通じて改善点や要望を出し、ツールの品質向上に貢献。
櫻井さん
インターネット広告事業部 マネージャー。
Racooon販売企画担当としてロゴやサイト制作などを進行中。

広告運用レポーティングツール「Racooon」とは

ーーRacooonはどんなツールなのか、特徴やメリットを教えて下さい!
【平山】Racooonは、インターネット広告のレポーティングツールです。任意の期間を指定して、広告の配信状況(消化金額、表示回数、クリック数、クリック率、属性別の反応)が確認できるだけでなく、Google、Yahoo!、Facebookなどさまざまな媒体の配信結果を1画面でまとめてみることができます。

【高橋】従来は媒体ごとの管理画面にいかないと広告配信状況が確認できなかったのですが、Racooonで全て確認できるのはいいですよね。毎月のレポートについてもRacooonが自動作成して、メールやChatWorkでクライアントに自動送信してくれるので、運用メンバーの作業負担がかなり軽減できました。

【櫻井】ちなみに「Racooon」という名前の由来ですが、名付けた社員いわく「ラクに運用する」+「たぬき(英語でracoon)」をかけたとのこと。「たぬき」は平山さんの家で飼っている猫の名前だからだと聞いています。

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(平山家の「たぬき」)

Racooonの開発に至った背景

ーー開発が始まったのはいつ頃からですか?なぜ作ることになったのでしょうか。
【平山】2017年頃までは他社のレポートツールを利用していたのですが、使い始めた頃よりもクライアント数がかなり増えた分、利用料が高額に。
手作業の部分も多く、毎月月初、広告運用のメンバーがレポート作成で手一杯になっている様子が大変そうでした。
私は前職で似たようなツールの開発に携わった経験があったため、代わりになる社内向けツールを作り始めることにしたんです。これがRacooonの前身ですね。
当時作ったツールでは、各媒体の広告配信結果の数値を自動でスプレッドシートに反映させるのがメインで、複数媒体のレポートを1枚のスプレッドシートにまとめる機能は備わっていたものの、クライアントへのレポート送信は手動でした。
現在のRacooonを本格的に作り始めたのは翌2018年の6月からです。2018年8月以降、運用メンバーにもさわってもらいながら改善点や機能に関する要望を聞かせてもらい、アップデートしてきました。
製品化の話自体もその頃からあり、「せっかく作るなら、社外に向けて広告運用ツールとして販売できるものにしたい」という話は立川さん(ユニークワン代表取締役社長)ともしていました。

【高橋】私が入社したのが2018年の8月、ちょうど以前のレポート作成ツールからRacooonへと移行するタイミングでした。
以前のレポート作成ツールだと、スプレッドシートの一部を手動で編集する必要があったり、印刷する際にA4サイズに収まるよう体裁を整える必要があったことを覚えています。

【平山】前身のツールでは手作業が必要な部分もあったのですが、Racooonでは極力レポート作成の作業量を減らせるよう自動化できる部分を増やしました。

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(開発している画面を特別に見せてもらいました!)

社内リリース後、運用メンバーの声を元に改善を重ねる

ーー開発にあたって苦労したことや、社内リリース後に運用メンバーの声をもとにパワーアップした部分などについて教えて下さい。
【平山】一番苦労したのは、配信する媒体によって広告管理画面で扱っているデータや仕様が違う点ですね。たとえば、Googleの検索広告やディスプレイ広告の「地域」の項目で取れる指標と、YouTube広告の「地域」の項目では取れる指標が違ったりします。「他の媒体でできることがこの媒体だけできない」という場面にもたくさん遭遇しました。
何社もの媒体を1つのフォーマットにまとめる上で、きちんとデータが取得できる条件を1つ1つ検証して必要があり、これもなかなか苦労しましたね。
パフォーマンス面においても気を遣いました。データ量がとにかく多いので、いかに遅延させず画面表示させるかという点は非常にこだわりました。

【櫻井】現場の声を聞いてパワーアップした部分としては、レポートの自動送信機能が大きいです。これまでは前月の運用結果を手作業で送っていましたが、メールとチャットワークで自動送信できるようにしたことで、広告運用メンバーの残業時間削減にもつながりました。

【平山】社内リリース後は、高橋さんが小さなバグを発見するスペシャリストでしたよね(笑)。色々なパターンで試さないとわからないようなバグを見つけてくれて、大変助かりました。

【高橋】細かいバグ以外に「もう少しこうしてほしい」といった要望は随時伝えていました。レポート上のレイアウトだとか、お客様に合わせてカスタマイズしたい部分だとか、開発チームにはこちらの声をしっかり聞いてもらえたので、ありがたかったです。
要望を午前中に伝えたら、午後にはもうバージョンアップされていたこともあります。

【平山】メンテナンスのスピードにもこだわりましたね。開発プロセスを効率化しているので、手作業で細々とテストしなくても、自動でテストできる体制を整えています。

「初めてWeb広告に携わる方」にとって身近なツールへ

ーー最後に、Racooonのセールスポイントや今後について、一言ずつコメントをお願いします。
【平山】競合製品はいくつかありますが、Racooonの最大の強みは「設定の少なさ」です。お客さまはアカウント登録後、数クリックで広告配信レポートのPDFまでたどり着くことができます。
競合ツールの場合、媒体ごとにどの指標をチェックするのかといった初期設定が必要です。
私たちがインターネット広告代理店として必要な指標をわかっているからこそ、Racooonは一つ一つ設定しなくとも必要な情報がつまったレポートが出力できます。

【高橋】他社のレポートツールは1ページに数字やグラフが詰まっていて、すごく情報が充実している点は素晴らしいのですが、これは広告運用に慣れていない人にとって「どこを見ればいいのかがわかりにくい」というデメリットでもあります。
Racooonは必要な情報だけをシンプルに表示できるので、画面のどこを見ればいいのかわかりやすく、「最近Web広告の担当になった」という方でもすぐに使いこなすことができます。

【櫻井】販売企画チームでは、現在、製品のロゴやサービスサイトの制作などを進めています。先日、ロゴが決定しました。Racooonは動物の名前をかけてもいるので、すこしクセがあって覚えてもらいやすいデザインにしています。
また、現在一部のクライアントにお願いし、テストをしてもらっています。9月まではテストを継続し、いただいた意見を元に万全の状態で販売を開始する予定です。

【平山】今後はレポーティングツールとしてだけでなく、ダッシュボード機能を充実させて、私達のようなインターネット広告専門の代理店だけでなく、総合代理店の方や各企業の担当者様にも使いやすいサービスを目指していきます!

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以上、Racooonの開発秘話をお伝えしました!
現場の声をもとに、業務効率化に直結するツールとして開発がスタートしたことも、改善や機能の追加、そして製品化に至るまでのスピード感も、ユニークワンらしさが出ているのではないでしょうか。

いよいよ2020年秋からは自社製品として販売開始予定。
たくさんの方に愛されるツールとなることを願っています!

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